会長挨拶

　未曾有の災害と新型コロナウイルスとの闘いから令和の時代が始まりました。台風19号が足利市にも猛威を振るい、甚大な被害をもたらし復旧・復興を進めている中、私達の日常を一変させたコロナパンデミックが発生しました。世界規模で経済や人流の停滞を生み、特に人流の停滞においては経済だけでなく、人の心のつながりにまで大きな影響を与えました。足利商工会議所青年部（以下、足利YEGと省略）も、その渦中に於いては事業の中止、延期、規模の縮小をせざるを得ない状況や、会員同士の「交流と研鑽」の場が奪われました。当たり前の事が出来ない苦しい状況下でも創意工夫を凝らして、足利YEGは歩みを止めずに前進し進化する事が出来ました。ひとえに現役会員の皆様を始め諸先輩方のご尽力、そして商工会議所の皆様や地域の皆様の支援があったからこそと衷心より深く感謝申し上げます。
　

　新型コロナウイルス感染症が収束の兆しを迎え、ポストコロナ社会へと移り変わりました。近年、毎年のように発生している大規模な自然災害や、深刻化が予想される人口減少など様々な課題に直面する中でも、歩みを止めず次代へと継続していく為には、これまで積み上げた経験をしっかりと生かして時代に寄り添う団体へと進化しなくてはなりません。現在100名以上の会員数を有する足利YEGの活動を発展させていくには、更なる会員の増強と参加率を向上させる為にも参加しやすい楽しめる事業・環境づくりを構築していきます。多様化している業種の会員同士が互いに切磋琢磨しながら一丸となって創意と工夫、勇気と情熱を持って心振るわせる活動を行い、取り組む事で生じる経験を自分の糧にする事で、自己研鑽と共に自企業発展が地域社会の発展の一助となると確信しています。　　　　　 　　　

　私たちの国は美しい自然に恵まれた、長い歴史と独自の文化を持つ国です。私たちは、この歴史と文化を守りながら日々変化する時代に対応していく為に、柔軟性を備え、同じ目標を目指し、励み、精進し、共に手を把って共に歩む事で、一致団結した絆を深め、真の仲間、真の組織づくりを実現していき次代に継ないでいきたいと思います。

　足利YEGが歩んできた歴史と伝統には諸先輩方の熱い想いが紡がれて来ました。私たちも一人ひとりの想いを紡いで未来に託していかなくてはなりません。その為にも支えてくれている家族、自企業、YEGの仲間と諸先輩方、そして商工会議所の皆様や地域の皆様への感謝の想いをカタチにするべく邁進していきます。

　縁あって出会った仲間だからこそ心から「YEGは楽しい」と思える活動を行い、仲間と共に学び、歩み、成長し、仲間と共にこのまちの明るい未来をつくる為に、昨日の自分を越えて明日の成長へ邁進して、地域に必要とされ、地域に愛される団体を目指します。